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「トゥー・ラビッツ」 内容盛りだくさんのクライムコメディ

南米の面白そうなコメディと思って、期待しました。ブラジルの映画ですが、南米センスのブラックな笑いは、人生スイッチを見て以来けっこう好きなのです。2012年の映画で、監督はアフォンソ・ポヤルト。この映画は、本国では、いろいろと受賞しています。

あらすじ
毎日堕落した生活を送っているエヂガール(フェルナンド・アウヴェス・ピント)には、腐った社会に制裁を加えるという計画がありました。それは、ギャングのマイコン(マラト・デスカルテス)から金を奪い、同時に悪徳政治家ジャデル(Roberto Marchese)にも制裁を加えるというものです。ある日、エヂガールは路上でバイク強盗に合い、その後父の経営するレストランに向かいます。そこには、エヂガールの起こした交通事故で妻子を奪われた男、ヴァルテル(カコ・シオークレフ)が働いていました。レストランの前で車上強盗を見かけたエチガールは通報し、警察に行ってその男を別人だと言って釈放させ、犯人を尾行します。そして、その犯人ベリーニャ(タイーヂ)にも計画を持ちかけます。

一方で、弁護士のエンヒキ(ネコ・ヴィラ・ロボス)と、検事ジュリア(アレッサンドラ・ネグリーニ)の夫婦。ジュリアの故意の情報漏洩で、窮地に陥りそうなマイコンに、エンヒキはジャデルに200万ドルでの取引を勧めます。マイコンの手下が200万ドルを携え、取引現場に向かう最中、ベリーニャが仲間とバイクで急襲し、200万ドルを奪い去りました。マイコンは激怒し、ジュリアが情報漏洩し強奪させたと疑い、エンヒキにジュリアを殺すように命じます。ジュリアを車にのせて、マイコンの元に連れて来たエンヒキは、マイコン達に射殺されます。実は、ジュリアとマイコンは深い関係があり、ジュリアはマイコンに子供が出来たと伝えていたのでした。

マイコンは、ベリーニャを襲って殺害。金を取り戻したマイコンは再びジャデルとの取引を進めますが、エヂガールが金を詰め替え、ベリーニャに渡していた鞄には、「近づくと爆発するチップ」が埋め込まれており、片方のチップはジャデルのポケットに入っていたのです。マイコンを監視していたエヂガールは、一緒にジュリアがいるのを見ると慌てて現場に乗り込み、ジュリアを奪って逃げ出します。実はエヂガールとジュリアも元々付き合っていて、この計画もジュリアは最初から知っており、二人で幸せになるための金だと信じ、参加していたのです。

この時、エヂガールを援護していたのがヴァルテルでした。逃げるエヂガールとジュリアをジャデルが追い、ジャデルを引き離したエヂガールは、車を乗り捨ててカバンを残します。追ってきたジャデルはカバンを見つけると、接近。ジャデルは爆死してしまいました。エヂガールは父に危険が及ぶことを危惧し、父を連れ、ジュリアの待つホテルに行きますが、そこにマイコン達が待ち構えていました。マイコンはエヂガールの父を誘拐し、引き換えに、金とジュリアを要求します。エヂガールはジュリアを連れて取引現場に行き、ジュリアはアイコンに渡され、エヂガールは射殺されました。

車内でマイコンはジュリアに、おまえと子供は手放さないと告げると、ジュリアはエヂガールの子供であることを告白します。そして、突如、走行中の車から飛び降り、エヂガールから託された「離れると爆発するチップ」を遠くに投げ捨て、マイコン一味を爆殺しました。車から飛び降りたジュリアを迎えに来たのはヴァルテルでした。2年後、娘と手を繋いで海辺を歩くジュリアとヴァルテルの幸せそうな姿がありました。



トゥー・ラビッツ

長いあらすじになってしまいましたが、それほど目まぐるしく展開する、クライム・コメディ―でした。イラストを途中で挟み、解説しながら進んでいくスタイルで、それがコメディタッチで面白く、わかり易くしています。しかし、我々にとっては言葉が多いので、字幕で見るのがちょっと疲れるという事になります。南米のラテンのクライム・コメディーということで、容赦ない悪者たちの行動が特徴的で、緊張感も高い展開でした。ラストの仕掛けも上手くはまって、オチも好感の持てる形で良かったと思います。

エヂガールは、自分の事故によって二人の命を奪ったことから、その罪を考えつつ、自分が死ぬまでに何をすべきか、マイアミで考え、自分の死まで織込んだこの作戦を実行に移したということでしょうか。ヴァルテルは、「死があるからこそ、人生有意義」という講義をしていますが、一般論としても、ヴァルテル自身の境遇にしても、いろいろな形でこの言葉が当てはまると思いました。

ジュリア役のアレッサンドラ・ネグリーニさんが、子供っぽい可愛らしさがあって良かったです。そのほかの出演者も、一人一人、個性豊かな役を演じ分けていると思います。そして、それらがうまくまとまった作品になっていると思いました。やはり、それぞれの役が個性的に際立つと、全体に面白くなっていくと思います。それをまたうまくアレンジした、この構成手法も、マッチしていたと思います。

2020.4.12 HCMC自宅にてAmazonPrimeよりのパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

プロフィール

torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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