
「ゾンビーバー」 ビーバーがゾンビ化してしまう映画

Zombeavers (2014)
あらすじ
田舎道を走行するトラック。いい加減な運転で、鹿と衝突し、積み荷の汚染廃棄物の一つが川に落ちてしまいました。ドラムは川を流れ、ビーバーの巣の前で怪しげな緑色の液体を放出します。その頃、メアリー(レイチェル・メルビン)、ゾーイ(コートニー・パーム)、ジェン(レクシー・アトキンズ)は、女子会キャンプのために、メアリーのいとこの小屋に到着しました。企画したメアリーの目的は、スマホや男もいない環境で、週末の2日間を過ごすことでした。その後、彼女たちは、小屋の前の湖で水遊びを楽しんでいると、熊に遭遇。偶然ハンターが現れ、熊を追い払いますが、危険だから水着になるなと説教されました。
その夜、彼氏や元彼である、サム(ハッチ・ダーノ)、トミー(ジェイク・ウィアリー)、バック(ピーター・ギルロイ)が到着。メアリーは、男たちに帰るように言いますが、ゾーイはさっそく彼氏と遊び始めます。そんな中、ジェンが浴室のバスタブでシャワーを浴びようとすると、狂ったビーバーを発見。トミーがそのビーバーを野球のバットで撲殺します。しかし、その死体は翌朝消えていました。翌朝湖で遊ぶ6人ですが、バックの足に何者かが噛みつき、一帯に赤い血が広がります。それはビーバーの仕業であることが分かり、なんとか小屋に戻りますが、小屋にもビーバーが待ち構えていました。
夜になり、足を切断されたバックを病院に連れていくために、ゾーイとトミーは車で出発しますが、ビーバー木を倒して車は通れず、途中で出会ったハンターと共に戻ってきます。戻ると、仲間たちとビーバーの戦いが始まっており、近所の家でも住人が殺されていました。そして、ビーバーに噛まれた者は次々とゾンビ化し、お互いを殺害して何とか生き残ったのは、メアリーとゾーイのみ。二人は行けるところまで車で走り、歩き始めますが、メアリーは、ゾーイが血まみれなので、ゾンビーバーに噛まれているのではないかと疑いを持ち銃口を向けます。しかし、すぐにメアリーの方がゾンビ化し、ゾーイは斧でメアリーの頭を打ち砕くと一人でその場を去りました。再び、事件のきっかけとなった廃棄物のトラックがやってきました。彼らはまたわき見運転をしており、にゾーイを轢き殺してしまったのでした…。

ふむ。軽いですねこれは。予告編で見て、ビーバーのゾンビ化というアイデアと、エロチックな楽しみがあって、ちょっと面白いかと思って期待していました。それはその通りでしたが、思ったよりチープだった感じがします。ビーバーのゾンビもあまりしっかりしていなくて、ストーリー展開はありきたりな感じで、十分楽しめはするのですが、何か突き抜けた面白さか、あるいはバカバカしさがありませんでした。ラストはうまい落とし方だとは思いましたが、まぁそれだけでは…という感じです。コートニー・パームを見るのであれば、やはりSUSHI GIRLの方が良かった感じです。
彼や元カレ入り乱れての、乱交パーティや、裏切り的なお話がスパイスとして入っていますが、その話自体はゾンビーバーに襲われるため、中途半端で終わってしまいます。裏切りは殺される順番に多少影響したかもしれません。しかし、結局最後は同じことなのですが…。そういう訳で、ビキニ姿の女の子と、一風変わったゾンビ映画として水準的に楽しめるのではないかと思いました。女優さんたちで見た事あるのはコートニー・パームだけなんですが、AmazonPrimeで見られる「ファイトクラブ・レディズ」にも出ているようです。懲りずに見てみようかな・・・。
という訳で、楽しかったのですが、ちょっと乗り切れなかった感じの一本。コンパクトにまとまった映画というか、ギャグなので、何か難しく考えたくない時に見るには良いと思いました。エンドロールの所で予告される、スズメバチのゾンビ化は、ゾンビーという事なのですね。いろいろなものに伝染していく映画でもあります。オーソドックスなゾンビ映画をパロディでなぞっていったような感じもあります。軽いノリで楽しみたいときにどうぞ…。
2021.1.21 HCMC自宅にてAmazonPrimeよりのパソコン鑑賞