
「ヴァーサス・ゾンビ 時空を越えた生ける屍」 カニがそうカニ..と言った。ガハハハハ…というノリです

あらすじ
古代ギリシャで、焚火を囲む人々のうち一人がゾンビ化して暴れだします。そして、現在。運転手のアルギリス(アルギリス・タナソウラス)がパイプに突き刺さり、一緒にいた4人は襲ってきたゾンビを倒しながら車で逃げ出しますが、ビルの屋上から狙うマンハント集団の銃撃に襲われました。そこにいた兵士のヴァルキルジス(アンドレアス・コントプーロス)がライフルで応戦し、なんとかみんなで自分たちのアジトに逃げ帰ります。そして、その頃から数千年前の黒装束の男(ビリー・ゼイン)が現れるようになります。
ネットニュースでゾンビ撲滅のためにアテネに化学兵器を投下するというニュースが流れ、生き残った人間も巻き添えになる為脱出しなければならなくなります。そこに死んだはずのアルギリスが生きて帰ってきます。黒装束の男が現れ、アルギリスに「選ばれし勇者」だといい、2500年前にも同じことが起こったが、勇者が現れて退治したと告げます。アルギリスは自覚すると自らリーダーとなり、外に出て光の噴出している地点に向かいます。ゾンビたちに囲まれますが、アルギリスの力で襲ってこず、光の噴出する地点でアルギリスが念じると光は収束しゾンビたちは人間に戻りました。そして、歓喜に沸く人々の頭上で化学兵器の弾頭が投下されていくのでした。

ギリシャのゾンビ映画で、日本でDVD発売された、「ギリシャ・ゾンビ」の続編らしいですが、前作は見ていないので、関連性はよく解りません。古代のゾンビ出現のシーンから始まり、ゾンビに対峙する勇者が時空を超えて甦るという構造のようです。ただし、そのあたりのストーリーはちょっとわかりにくい感じです。ていうか、そもそもストーリーなど、ど~でもよくて、とりあえず見て楽しみましょう!という感じでは無いかと思いました。
個別のシーンとして、いろいろと名作のパロディ的なギャグが埋め込まれています。弾丸より速く走ったり、目玉焼きを見事に受けたりなど、小ネタは満載。ゾンビ退治は爽快にどんどん首チョンパしていき、でも調子に乗っているとすぐ噛みつかれてゲームオーバーになってしまうという感じでした。これに、残った人間狩りを楽しむマンハント集団が加わって、そちらさんとの対決アクションも発生するという賑やかさでした。
登場人物もそれぞれ癖があって面白いの出すが、まぁそればかりですと、だんだん退屈にもなって来るというもの。そしてラストは、よく解らないような、すっきりしない、ありがちなものでした。という訳で、やりたい放題といった感じではありましたが、こういうのは、嫌いではありませんです。「ギリシャ・ゾンビ」の方も、一度見てみたくなりましたよ…(笑)。
2019.10.1 HCMC自宅にてパソコン鑑賞