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「獣の宿」 黒澤明脚色による湖畔の宿の小さなサスペンス

黒澤明の脚色による映画ということで、期待して見てみました。原作は藤原審爾の「湖上の薔薇」(1950)で、秋津温泉を始め、数多くの映画化作品がある昭和の小説家です。1951年の映画で、大曾根辰夫監督による作品。松竹京都の製作になります。

あらすじ
湖畔のホテルに、町で人を殺し、途中で老婆を撥ねてしまった健(鶴田浩二)が逃げ込んで来ました。ホテルの支配人弥造(志村喬)は、もともとはヤクザ者で、今は完全に足を洗っていましたが、以前を知る健を追い出すことが出来ず匿ってしまいます。そして健が轢き逃げした老婆のことで小谷巡査(藤原釜足)がたずねて来ても、健のことを告げることが出来ませんでした。

弥造の孫娘の由紀(岸惠子)は、弥造と二人でホテルを切り盛りしていました。由紀は弥造がいつまでも健を匿っていることを不審に思い真相を知ろうとします。一方健は美しい彼女を見て、欲情を果たしたいと襲いますが、果たせません。そこに、健の身代わりになった弟分次郎の情婦ユリ(小林トシ子)が、次郎を救って貰おうと健を訪ねて来ますが、却って健に犯されてしまい、ユリは湖に身を投じて死んでしまいます。

その事件から警察が動き出し、ユリの関係者や本庁の刑事も現れ、健の身辺が危なくなると、宿は騒然としてきます。弥造は、由紀を案内に立て、健を死んだ老婆の家に隠しますが、それを機会にまた健は由紀を襲おうとします。由紀は健を拒みますが、そこに弥造が現れ、由紀の様子を見て純潔がけがされたと思い、健を猟銃で撃ち殺しました。翌日弥造は、湖畔に小谷巡査を訪ね、由紀のことをくれぐれもと頼むのでした。



獣の宿


黒澤明脚本による、ちょっとしたサスペンス。もとヤクザの志村喬が、過去の関係を断ち切れずヤクザの支援をしたために、孫娘が巻き込まれてしまい…。という物語で、そういった過去の稼業を孫娘にいままで隠していた志村喬の葛藤が描かれています。ヤクザを演じるのは若き鶴田浩二。ヒロインは岸恵子という豪華な顔ぶれでした。

鶴田浩二の悪人ぶりが目立ちます。そして、過去のしがらみから鶴田浩二をかくまわざるを得ない志村喬がいつも通りの名演です。岸恵子の由紀は、ちょっとデキ過ぎかな?ほんとにそんな子はいるの?と思ってしまいました。志村喬の葛藤がメインテーマと思われる湖畔の宿での短期間の出来事を描いた作品ですが、あまり強い主張も感じられない表現で、かと言ってサスペンス的にもあまり緊張感は無く、インパクト不足感が残りました。

学生さんたちがじゃんけんで岸恵子とダンスする順番を競うシーン。このころはこういうのって普通だったのですかね?スナックとかでチークダンスをするということは最近でもありますが、ここは旅館ですし…。それに上手いとか下手とか言っているけど、こういうのに上手い下手ってどういうことなんだろう?と考えてしまった次第でした。この映画は、花売り婆さんの犬が一番まともな登場人物?かもしれません。

2019.10.13 Dong Hoiのホテルにて、i Padにて鑑賞

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「誘惑 (1948)」 原節子と杉村春子、濃厚な不倫メロドラマ

新藤兼人の脚本、吉村公三郎監督による、1948年の映画です。見てみるまでは知りませんでしたが、かなり濃厚なテイストの不倫劇。それも、女優二人の演技と撮影技法がかなりの見ものでした。松竹大船による製作になります。

あらすじ
代議士である矢島隆吉(佐分利信)は、恩師の墓を訪れた時、師の娘の孝子(原節子)に出会い、彼女の学業と生活の援助を申し出ました。家庭教師の名目で隆吉の家に住み、孝子は子供たちにも慕われるようになっていきます。隆吉は、孝子の友人で医大生の武田(山内明)が学資の為のヤミ行為で逮捕されると、気持ちよく罰金も援助しました。その頃、隆吉の妻時枝(杉村春子)は、胸の病いのため療養所に入っており、月一度家族全員で訪ねているのでした。

ある日孝子も一緒に療養所を訪ねた時、時枝は孝子の健康と美貌にたまらない羨望と嫉妬の念を覚えます。一方、隆吉は過労が重なって出先で倒れ、孝子は電報を手にかけつけますが、意外にも隆吉は既に回復していました。その夜同宿することとなった二人は、酒を飲み、ダンスに興じ、意気投合しますが、孝子は一線を踏み越える前にと、振り切って東京に帰ることにし、隆吉もその後を追います。東京の自宅に着いた二人は、やはり欲望を抑えきれずしっかりと抱擁を交わしたその時、突然時枝が帰ってきて、嫉妬に狂い孝子を罵倒しました。

孝子は家を出て元の寮に戻ると、罪は晴れたが田舎に帰ることにした武田が、荷物をまとめているところでした。そして、孝子は武田のプロポーズを受け、孝子は武田とともに翌朝の汽車で一緒に彼の田舎に行く約束をします。しかしその時、時枝の病状悪化の知らせを受けた孝子は病床に駆け付け、時枝がその末期に「隆吉と子供を幸福にして下さい」と頼む言葉を受け、武田と行動を共にすることをやめ、隆吉の家の人となったのでした。



誘惑

内容は知らず見始めたのですが、なかなか際どい表現と演出の多い映画でした。いきなり同じ布団に寝るというシチュエーションが作られ、あとは徐々に不倫劇へと発展していきます。佐分利信の家に住み込むようなってからは、すぐに二人の関係は気持ちの中で進展していったようです。佐分利信も、次々といろんな便宜を与えていくので、出会った時からすでに下心見え見えですね。世間体を取り繕ってはいますが、正義感が売りの議員さんが、女子大生を妻が不在の自宅に住まわせ、援助をしているという形になります。

この映画は、これでもかというような表現の濃さが徹底しています。縄跳びの足、ダンスの足など執拗に映しながら、そこに気持ちを込めていく。溌溂とした感じ、元気いっぱいな感じ、いかにも愛情が深くなっていく感じなどなど。原節子は、部屋で二人でビールを飲みながら、執拗な媚びた表情を見せつけます。これはちょっとしつこいくらいです。ともかくこの映画は、原節子佐分利信の旅館に行ってからは、むずむずするくらいの濃厚な不倫劇が始まり、「だめですよ~」とか思いながらも、揺れながら進行していきました。 冬ソナを見ているような感じとでも言いましょうか…。

そして、杉村春子の恐怖がやってきます。ドアを開けた二人の驚きの表情から、まずそれと知らしめ、その後、杉村春子の後ろ姿を映し、今か今かと待ち構えるところへ、口元を覆った杉村春子の顔が暗闇に浮かび上がり、口元をあらわにしていく…。これはホラー以外の何物でも無いですね。末後の杉村春子も、二人が愛し合っているのを知っているとはいえ、自分の子供を押し付けて原節子の将来を決めつけてしまう、というのもどうかと思います。ストーリー的には、中流の中年男のいやらしさが透けて見えるようなお話で、この人たちは皆どうかしているのではないか?と思うほどの登場人物ばかりなので、あまりストーリーに関心も共感もしませんが、ともかく不倫劇、いや映画のしつこいばかりの表現には脱帽の一本でした。

2019.10.15 HCMC自宅にてパソコン鑑賞

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「高原の駅よさようなら」 楽しくまとまった高原の歌謡映画

日本の古い映画からの鑑賞。1951年(昭和26年)の作品で、監督は中川信夫。新東宝の製作です。ヒロインは香川京子で、初期の初々しい作品。そして、主題歌が有名ですね。気軽な鑑賞です。

あらすじ
若き植物研究家の野村俊雄(水島道太郎)は、病床にある恩師伊福部教授が、野村を娘の啓子(南條秋子の)婿養子にしたいという申し出を振り切って、先輩である池島良寛(柳永二郎)の働く高原の療養所に逃避しました。野村は高原の療養所で、看護婦の泉ユキ(香川京子)と知り合い、一緒に植物採集に出かけたりしているうちに、二人の間には愛情が芽生えてきます。ところがある日、野村は崖から転落し大怪我をし、その時秘かにユキを愛している、彼女の幼馴染の村の青年、戸田直吉(田崎潤)に救われたのでした。

ユキをめぐる愛情の波乱は、冷静で男性経験の豊富な女医、三神梢(相馬千恵子)の知るところとなり、梢は野村に病院から立去るように要求します。そこへ野村の怪我を知って啓子が駆けつけ、野村に父の病状が悪化したことを告げ、一緒に帰るように促し、野村と啓子の間柄を知ったユキは、絶望して姿をかくしてしまいました。野村や直吉を始め皆でユキを捜索。救い出すことが出来たがユキの野村への愛情は、依然断ち切り難いものでした。しかし野村は恩師を見捨てることが出来ず、啓子と共に高原を立去って行く。野村を忘れられないユキは、直吉の馬で追いかけ、信濃追分駅で野村を見送り再会を約すのでした。



高原の駅よさようなら

楽しいですね。このところ、いろいろと日本の昔の深刻な映画を見続けましたが、こういった晴れやかな映画を見ると楽しくなります。基本的には音楽を基調にした歌謡映画スタイルがあり、いろいろなシーンには歌は無くとも印象的な音楽がつけられています。山の中で雷雨に遭遇する場面とか、アルプス交響曲を映画で見ているような雰囲気です。曲は全然違いますが、イメージとしてです。

香川京子が美人であることを強調するようなアップがたくさん登場するところもなかなかよろしいのでは。いろんなところでいろんな表情で出てくるので、彼女のPVのようでもあり、この時期あまり見かけないラブシーンもありで、楽しめます。また、浅間山麓を走る高原の馬車が新たな登場人物の出現を告げます。その馬車で登場人物が高原の診療所に現れ、また去っていく。この映画のアクセントです。

何かと怪談で有名な中川信夫監督ですが、ここでは見せ場をきっちり作って楽しい歌謡映画に仕上げています。そう、診療所の受付に所長に面会を求めて現れる来客のパターンも面白い作りになっていました。馬車のシーンも含め、古典音楽の様に、きっちりした構成になっているところも面白いです。最後は信濃追分駅のシーン。汽車が動きだしているのに、水島道太郎をアップが入ると動きが止まって見えるという感じがご愛敬でした。

2019.10.13 HCMC自宅にてパソコン鑑賞

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「この広い空のどこかに」 それぞれの幸せへと進む道のり

1954年に公開された日本映画。松竹大船の製作で、いわゆる小市民映画の流れの中に入ると思います。木下惠介の妹である、楠田芳子による脚本を松山善三が潤色し、小林正樹が監督しました。日本国内の賞では、高峰秀子、久我美子などいろいろと受賞した映画でもあります。

あらすじ
川崎で酒屋を営んでいる森田屋は、主人の良一(佐田啓二)を中心に、嫁いできたばかりのひろ子(久我美子)も商売を支えています。森田家には、母しげ(浦辺粂子)、足が不自由で婚期を逃している妹の泰子(高峰秀子)、明るい学生の弟の登(石浜朗)が同居していました。明るく振舞うひろ子ですが、家族とはまだ完全に馴染めたとは言えず、夫が頼りの苦労の多い毎日でした。登は前向きで明るい青年ですが、友人の三井(田浦正巳)は、現状に絶望し、明るい未来を見いだせないままで、結核を病み故郷に帰ってしまいます。

職を探しに上京したひろ子の友人の信吉(内田良平)が、ひろ子を訪ねてきた時、しげや泰子はひろ子との関係をいろいろ臆測し、家族の中に波紋が生まれます。しかし良一は、理解のある丁寧な態度で接し、ひろ子は良一と幸せな家庭を築くことを誓いました。泰子は足が不自由という劣等感から、かたくなな性格になり、周囲の人々と軋轢を生んでいましたが、昔共に働いていた俊どん(大木実)が、今でも変わらぬ愛情を泰子に持っているのを知り、俊どんの故郷、赤石山麓で一緒に生活することに新たな幸福を見出します。そして、泰子の希望を取り戻した手紙を読み、家族全員に明るい笑顔がみられるようになったのでした。



この広い空のどこかに

安心できそうな名前で、穏やかに見始めた松竹のホームドラマでした。冒頭、味噌を買いに来たオバサンの家族が主人公と思ってしまいましたが、店のほうの家族が舞台であり主人公だったのですね。主人の佐田啓二、新妻の久我美子、母の浦辺粂子に、弟で明るい青年の石浜朗そして、妹で体を悪くして厭世的になってしまった高峰秀子という構成。これに、久我美子の元男友達、高峰秀子を見守る故郷の青年、石浜朗の友人の学生と、高峰秀子の旧友が少しづつ絡みながら、この家族の心を動かしつつ、物語を進めていきます。

久我美子の若奥様ぶりが眩しく思いました。よくできた奥さんとはまさにこれ!という感じで、理想的な女性に思います。一方で、佐田啓二は、旦那としてはちょっと出来過ぎくらいです。こんな旦那がいたら、家庭はどこの家庭もうまくまとまるのでしょう。浦辺粂子にしても、次世代への愚痴を挟みつつも、実は久我美子との付き合い方を悩んでいたという、いいお母さんでした。この家庭は、すべての人が理想的な人々で構成されています。そういう意味では、あまりに理想的な家族を中心に描いてしまいがちな、後々の松竹ホームドラマと繋がるのかもしれません。

その中でハンデを負ってしまった高峰秀子が、素晴らしい演技でした。心の闇を現わすような言動で、家庭のマイナス勢力になってしまいますが、家族の人々の激励とも思える叱責に自ら変わっていき、幸せをつかむ為の行動を始めていきました。

その様な困難を一つ一つ乗り越えていく、理想的な家族ですが、彼らの心を動かしていった人々が、いずれも敗者となって東京周辺から離れていく人々、あるいは下層の人という構図になっています。出来上がった中流家庭と、そこに這い上がろうともがいてきた人々の対比で、それぞれの意図とは離れたところで、この家族は周囲のこれらの人々の動きに影響を受け、その敗者の行動の上に幸せが成り立ったという形になっていると感じました。これに対し、物干し台から幸せのおすそ分けによる恩返しの気持ちと、高峰秀子が山奥に向かうことによって、幸せへの向かい方の多様性を表現し、夢破れて田舎に帰っても最終的にすべての行動が肯定的にとらえられるのだ、という解釈かな?と感じました。

2019.10.16 HCMC自宅にてパソコン鑑賞

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「銀座カンカン娘」 戦後4年目の大衆文化総出演

高峰秀子のヒット曲となった銀座カンカン娘ですが、その明るい曲が楽しい映画です。古今亭志ん生も出演して芸を披露しています。そんな楽しい昭和のミュージカル。1949年の島耕二監督の作品です。

あらすじ
引退した落語家の新笑(古今亭志ん生)と妻のおだい(浦辺粂子)の暮らす家には、昔世話になった恩人の娘お秋(高峰秀子)と、お秋の友人のお春(笠置シヅ子)が居候していました。新笑の甥の武助(灰田勝彦)は、会社の合唱隊を組織して歌に精進、お春は声楽家、お秋は画家と、みな芸術の意欲にもえていたのです。しかし文なしの娘達は、絵の具もピアノも買えず、お秋は職さがしに出ようとすると、おだいにポチを捨ててきてくれと頼まれてしまいます。ポチをつれたお秋が困っていると、映画のロケ現場に行き当たり、エキストラでポチと出演。そして、主演女優が池に放り込まれることを拒み、お春をよんできて代行させました。

2人は、そのエキストラで知り合った白井哲夫(岸井明)の世話で、銀座のバーで歌を歌うことになり、毎晩バーからバーへと出かけるうちに、いくらかの貯金も貯まります。ところが、新笑の家では、家賃が払えなくなっており、恩返しとばかりに貯金をはたいて新笑の苦境を救いました。武助も会社をクビになってしまい、お秋たちに加わって銀座で流すうちに仲良くなり、新笑も現役復帰。武助とお秋は結婚して田舎で生活することを決め、出発の夜に婚礼の宴。新笑の口上が冴え渡るのでした。



銀座カンカン娘

言わば居候の、お春とお秋のコンビも楽しい音楽劇。高峰秀子のヒット曲となった銀座カンカン娘を中心に、灰田勝彦や笠置シヅ子の歌唱も見られる豪華な歌謡映画となっております。2人も居候を置いて、それで家を追い出されそうになるという、ほのぼのとした設定も楽しくなります。笠置シヅ子は寝てばっかりでゴロゴロしているところなどが、居候然として面白いところ、また高峰秀子のあられチャンメガネも若々しい感じで良かったです。

絵画、歌、映画撮影、銀座で流しのポップス、そして落語と、当時の大衆芸術が盛りだくさんに散りばめられていました。映画撮影現場のエキストラ出演は、ストーリーの展開に繋がるだけで深くは触れられませんが、ユーモラスに描かれていました。そして、銀座カンカン娘はいろいろなバージョンで歌われていて、なかなか楽しめました。

最後に、古今亭志ん生の落語を見ることができます。高座の映像がほとんど残っていないとの事、名人芸を見られる貴重な映像らしいです。新婚夫婦を送り出す一席は、大変感動的だったと思いました。そして、終始取り仕切っている感じの浦辺粂子は流石に味のあるいい演技だと思いました。当時の大衆文化総出演という感じで、往時を偲びながらの楽しいひと時でした。

2019.10.19 HCMC自宅にてパソコン鑑賞

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「黒の超特急」新幹線開業に合わせたテンポのいいサスペンス

大映の黒シリーズは、どれもなかなか楽しめるサスペンス映画で、見るのが楽しみなシリーズの一つです。今回見るのはその最終作品である、「黒の超特急」。東海道新幹線開業の翌年、1964年の映画でした。監督は増村保造田宮二郎藤由紀子のコンビが出演しています。

あらすじ
岡山の庭瀬駅前で不動産屋を営む桔梗敬一(田宮二郎)の元に、東京から中江と名のる男(加東大介)が訪ねてきました。中江は、自動車工場建設が計画されている用地の買収を桔梗に依頼。桔梗には坪あたり百円の手数料で地主たちを調整し、買収を成功させ、二千万を手に入れます。しかし、これをすべて株で失ってしまった桔梗は、地主から買収した士地に新幹線が通ると聞かされると上京し、中江に事前に知っていたはずだと問い詰めて、五百万の融通を要求しますが、断わられてしまいました。

桔梗は、中江の事務所を出たところで、前回の契約時に現れた女性に再び出会い後をつけると、女はかつて新幹線公団に務めていた田丸陽子(藤由紀子)で、彼女は元秘書ながら退職し、今は新幹線公団専務理事である財津政義(船越英二)の二号であることが解りました。桔梗は陽子の部屋に押し入り実情を問い詰めますが明確な答えは得られませんでした。桔梗の動きを知った中江は、陽子と財津を別れさせるように工作し、この中江の仕打に怒った陽子は、桔梗の元を訪れ、中江の工作により、陽子が財津の二号となり、そのことを元に、財津の義父で憲民党の実力者工藤を通じ、三星銀行から大金を融資してもらったという内幕を暴露しました。

陽子を味方につけた桔梗は、証拠をつくるため、陽子にテープレコーダーを持たせ、財津との会話を録音させようとしますが、現れた中江は証拠を消すため陽子を絞殺してしまいます。不審を感じてマンションに現れた桔梗は、隠していたもう一つの盗聴テープを持ち帰り、中江と面会。テープには事の次第と陽子を殺す瞬間が克明に記録されており、しらを切る中江が窮したところで、隠れていた警官が中江を拘束。陽子の遺体も引き上げられ、一切の汚職事件の全貌が明らかになるのでした。



黒の超特急


黒シリーズの最後の作品。増村保造監督です。これは、なかなか面白いクライムサスペンスでした。庭瀬駅の近くの不動産屋に現れる加東大介が、田宮二郎に土地買収を頼むところから始まり、テンポよく話はすすみ、買収はすぐに片が付いて東京へ。もちろん胡散臭い話であることは間違いありません。黒シリーズですから。ただ、田宮は嵌められたとかそういう訳でもなく、一定の役割を果たしただけなので、ここから先の展開は、いわば田宮がすぐに株で失敗してからの自業自得です。株で儲けていれば、この先平穏に終わったという事かもしれません。

加東大介田宮二郎の二人の独壇場です。特に加東大介がいつになく熱演でした。東京から来ておいていきなり関西訛りで話し始めるのはご愛嬌ですが、悪徳商人的な雰囲気を出したかったのでしょう。田宮二郎が加東の会社を再び訪ねた時のやる気のない社員の様子も面白かった。ヤクザな会社であることを象徴しています。藤由紀子の美人度合いと性格描写もなかなか良かったです。女優として目立つのはほぼ一人だけなので、美人度合いがことさら強調されていました。

内容としては、新幹線建設というタイムリーな話題に絡めての土地買収がテーマですが、サスペンスの中身としては、新幹線はきっかけで、あとは留まることを知らない人間の欲望が肥大して行き、お互いを陥れようとする駆け引きが描かれています。シンプルで納得感のある展開で、パワフルな演技もあり、上質の娯楽映画だと思いました。こういった作風は後年の火曜サスペンス劇場なんかに引き継がれていきますね。ラストもサスペンスものとして、なかなかいい感じでした。

2020.3.8 HCMC自宅にてパソコン鑑賞

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「閉店時間」 デパートガールの三人のそれぞれの恋物語

デパートガールに扮する、若尾文子野添ひとみ江波杏子の3人による、それぞれの恋愛コメディ。三者三様で、楽しいストーリーが期待できそうです。1962年の映画で、井上梅次監督の大映作品。原作:有吉佐和子、脚本:白坂依志夫。音楽:中村八大のキャストです。

あらすじ
紀美子(若尾文子)、節子(野添ひとみ)、サユリ(江波杏子)の三人は、同じ高校バスケ部からデパートに入社した仲良しでした。紀美子は呉服売場、節子はデパ地下の食料品売場、サユリはエレベーターガールと、三人とも職場は違いますが、短かい休憩時間にお互いの悩みを話し合っていました。真面目で男女平等の考えを持つ紀美子は、新入社員の生方(川口浩)の女性を見下した態度が我慢出来ず、家庭的な節子は、食品会社の派遣社員の堅実な竹井(竹村洋介)に惹かれていましたが、食品売場の主任は格下の業者の男との交際をよく思わず、何かと言いがかりをつけて、竹井を出禁にしてしまいます。

紀美子の生方への拘りは、いつの間にか仄かな恋に発展。一方、エレベーターガールのサユリは自由な恋愛を楽しみ、たくさんのボーイフレンドと交際していましたが、宣伝部の妻子ある畠(川崎敬三)と知り合うと、道ならぬ恋を楽しむサユリ。しかし、畠は内証で姿を消してしまい、サユリはデパートの仕事に見切りをつけ、ホステスに転職してしまいます。節子はデパートには来なくなった竹井の誘いにデートを承諾し、その日竹井のプロポーズを受け入れます。そして、紀美子と生方は喧嘩しながらお互いの良さを認め合い、売場主任を仲人にして結婚することになり、閉店時間の過ぎた誰もいない売り場で見つめ合うのでした。



閉店時間

3人のデパートガールを主役にした、それぞれの恋愛物語でした。映画は、丸高デパートの開店と同時に始まり、最後は閉店時間で終了するという粋な構成ですが、決して一日で完結するストーリーという訳ではありません。そこそこ長い時間のお話です。3人は、若尾文子野添ひとみ江波杏子。元バスケ部の先輩後輩で、お姉さん格で生真面目な呉服売り場の若尾文子、妹のような野添ひとみ、そして恋多きエレベーターガールの江波杏子という構成です。

展開は、歌謡映画的な要素も少し入ったロマコメで、なかなか楽しいものでした。若尾文子は、ボランティアにも参加しつつ妻子ある男性に恋しますが、その夫婦ができた夫婦で、恋愛感情というよりは人間的な尊敬に移行し、身の回りに実は恋人がいたことに気づく展開。髪型がこの時代っぽくてちょっとおかしな感じでした。当時29歳。お相手の川口浩はすでに野添ひとみと結婚してます。その野添ひとみは25歳。3人の中ではまっとうな若者らしい恋愛の道でした。

江波杏子は不倫です。相手役の川崎敬三もその道には慣れたもので、ボーイフレンドの中を渡り歩く江波杏子もさすがに遊ばれた感じでした。当時20歳と一番若く、売り出し中。最後はバーに転職しますが、「だんだん心が汚れていくみたい」とか、「立派な女の職業だからしっかりやってね」とか、ちょっと複雑なものを感じます。この映画は、終始新しい女とか、新しい恋愛とかが強調されますが、デパートの上司もほぼデパート内で恋愛結婚しているようですし、現在でもこの内容であれば十分通じると思うので、当時としては新しい感覚というものの、実は古くもありの、しかもいまだに古びずという感じで、どの時代でも楽しめる恋愛劇になっていると思いました。

2020.3.8 HCMC自宅にてパソコン鑑賞

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「女は二度生まれる」芸者を演じる若尾文子のリアルな現実感

若尾文子主演の花街ドラマ。監督は川島雄三で、若尾文子の魅力がたっぷり楽しめそうです。1961年の映画で、大映作品。当時はR18だったようです。ちょっと時代の流れを感じます。

あらすじ
ある花街の一角では、近所の靖国神社の太鼓の音がよく聞こえていました。その一室の布団の中で、芸者小えん(若尾文子)は、客の建築士筒井(山村聡)の相手をしていました。そんな彼女は、時々お風呂屋への行きかえりに見かける大学生の牧(藤巻潤)に惹かれるものを感じ、声をかけて身の上話に興じたりしましたが、牧も大学を出て東京から離れると聞き、淋しさを感じます。毎日、客から客へと寝るだけの生活の中で、知りあった寿司屋の板前、野崎(フランキー堺)にふれあうものを感じ、商売をはなれて関係を盛ったりしましたが、野崎も将来のことを考え、婿養子に行ってしまいます。

そんなある日、置屋の売春がばれて営業停止になってしまい、もとの同僚にさそわれてバーにつとめたところ、そこで筒井に再会し、二号となりました。彼女は、町で出会った少年工を旅館に連れ込んだりして、筒井を怒らせたりしたものの、献身的筒井を愛し、筒井が病にたおれると本妻の居ぬまに、懸命に看病したりもしました。生活の為に芸者に戻りましたが、筒井を愛しているため客をとるのをやめていた小えんでしたが、筒井の訃報を聞くと嘆き悲しみます。そして、座敷にでて牧に再会しましたが、彼に外国人客の接待を頼まれ絶望し、街でいつかの少年工に出会うと、山に行きたいという彼を故郷の松本へと誘い、彼女から金をもらって元気に山に向かう少年を見送り、新しい人生を生きていくことを想うのでした。



女は二度生まれる

若尾文子が主人公で全編に登場します。芸者としての男あしらいのうまさは、派手さはなくても超一流で、建築士、大学生、板前、遊び人、一元の客、少年と次々と男と巡り合い、別れていく。仕事としてこなしていく中で愛情も生まれ、仕事柄の割り切りも見え、という微妙な心情を演技していきます。それだけで全編語られると言ってもいいストーリー。体を売ることを職業としていたとしても、心のつながりができればまた話が変わってくる。それを愛というのかはわかりませんが。体を許すハードルは低いのは、少年を連れ込むあたりには見られますが、当然プライドが許さないこともある。そのような境遇を、常に心に見えない壁があるような雰囲気で演じ切る若尾文子が見事でした。

花街の女性を表現する、男から見た一つのステレオタイプとも感じました。働く女性も各人各様です。男もいろいろなタイプが現れます。どういう会話をしようと、基本は娼婦という見方をしているのはほぼ共通していました。二号を囲うのに、経済的援助という大義を騙りますが、所詮は男の願望。きれいごとを言っても男女の関係、お互いの不安定な愛情や刹那的な恋心で繋がります。美しくもありますが、つつましやかな表現の中で、描かれる現実はかなりリアルでした。その中で、少年は純真であり好感が持てました。現実を冷めた目でリアルに見ている映画だと思いました。

いろいろな事を経て、振り返れば解る時もくるということですが、やはり愛情の只中にいる時は盲目で、それが恋心という者で、それはまた人生の至高ななひと時にもなりえます。小えんを通じて、控えめな表現の中に、そういった大人の男女の機微が描かれます。若尾文子を全編堪能できる映画であることは間違いありません。そして、当時は東宝の川島雄三監督によるもので、やはり先入観かもしれませんが、いつもの大映とは、ちょっと雰囲気が違うという感じもしました。

2020.3.13 HCMC自宅にてパソコン鑑賞

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「お嬢さん(1961)」 若尾文子と野添ひとみの楽しいロマコメ

若尾文子野添ひとみコンビの大映恋愛ドラマ。1961年の映画で、弓削太郎監督の作品です。つまりはロマコメなんですが、若尾文子はこの頃になると、落ち着いた雰囲気がぐっと出てきているので、ちょっとロマコメが似合わないかなぁ…みたいなところもあるのですが、そこは野添ひとみがしっかりフォローしているという楽しいコンビなのでした。

あらすじ
かすみ(若尾文子)とチエ子(野添ひとみ)は同じ学校に通う親友です。かすみの父は会社の部長で、そろそろ娘の結婚も気になっているようです。父の部下の若い男性たちが時々家に遊びにくるのですが、そのうちの一人である牧(田宮二郎)が、父の上司である専務を通じて、かすみをお嫁さんに欲しいと言ってきているようでした。かすみの方は、どちらかと言うと沢井(川口浩)に興味を持っているのですが、ある日東京駅でチエ子と一緒に、沢井と女性がグリーン車から降りてくるのを目撃してしまいます。かすみは興味津々で沢井に二人で会い、沢井はかすみの前で遊び人ぶりを披露しますが、かすみは沢井の女性関係を知りながらも惹かれていきます。

かすみと沢井の進展の話は、チエ子の間では女同士オープンに話しながら、お互いの恋を応援しあっていましたが、チエ子はどうやら牧の方に惹かれているようです。そして、かすみと沢井の仲はトントン拍子に進み、あっという間に結婚生活となりました。しかし、沢井と元々付き合っていた浅子が、新婚家庭に乱入し、自殺騒ぎまで起こしてしまいます。そして、牧の女性関係を知ったかすみはチエ子に注意するように忠告したところ、逆に恨みをかってしまい、かすみは今の沢井の女関係をチエ子からまくしたてられます。すっかり沢井を疑ってしまったかすみは家出してしまいますが、その疑いは誤解だったことが解ると仲直り。一方、チエ子もうまく牧と結ばれ、めでたしめでたしでした。



お嬢さん (1961)

若尾文子は役柄が女子大生なのですが、落ち着いた雰囲気で、すでに美しい年上の女性を感じます。当時は28歳です。従って、結婚してからの主婦ぶりは、かなり板についている様に思いました。卵の値段13円と、4個50円の差を、まぁ高いと驚くことも無いと思いますが…。野添ひとみはいつも通り学生っぽい感じで、明るい雰囲気です。興信所の報告書に、沢井の行動がすべて抜け落ちているのが不思議でした。そして、興味を持った時が恋の始まりという感じでとんとん拍子に進んでしまいます。浅子(仁木多鶴子)の自殺騒ぎ、あちらから帰るという、とっさにあまりにも気の利いたセリフは、ちょっと出来過ぎかな?

内容は、ロマコメに違いないと思いますが、その割には、音楽が時々必要以上に不穏だったり、画面が妙に暗かったりすることがあり、このような演出が入る意味がよく解りません。こういったストーリーですから、一貫して明るくやればいいのではと思いました。まぁ、そういった気になるところはありましたが、全体的にそつなく楽しめる作品だと思いました。やはり、若尾文子野添ひとみを見る映画ですし、いろいろと気の利いた恋の発展の場面も織り込まれています。

男性は、川口浩田宮二郎。なかなか男前の二人ですね。川口浩はあいかわらずで、いつもと変わらない調子です。というか、これしかできないのでは?田宮二郎はいつもより大人しい感じの演技だと思いました。三宅邦子は安定した良妻賢母。中田康子は、脇役で微妙ないい味を出していると思いました。61年のロマコメ、当時の若手の大映スターを楽しむという意味でも、楽しく見られると思います。

2020.3.14 HCMC自宅にてパソコン鑑賞

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「暖流(1957)」 昼メロを見ているような増村監督の第三作

久しぶりに古い邦画を鑑賞しています。まずは、増村保造監督の第三作にあたる「暖流」。1957年の映画で大映作品です。増村保造監督の作品は、メリハリの利いたドラマティックな作風で、エンターティンメントの王道という感じで大好きなのですが、これはどうなのでしょうか。

あらすじ
経営危機に陥った志摩病院の再生のために、志摩院長(小川虎之助)は、かつて世話をした日疋(根上淳)を呼び寄せ、病院の主事として立て直しのために送り込みます。その日疋は、志摩家の邸宅でアメリカ帰りの娘である啓子(野添ひとみ)に一目ぼれしましたが、一方で啓子は、手の治療をしてもらった病院に勤務する笹島医師(品川隆二)に惹かれるものを感じていました。その頃病院では看護婦の自殺騒ぎが発生。お転婆な看護婦の石渡ぎん(左幸子)は、病院の実情を打ち明けようと、旧友の啓子に近寄ります。

一方、日疋は病院に乗り込むと、近寄ってきたぎんをスパイに仕立て、病院の内情を探り始めると、そこは医師であり、浪費家の長男の泰彦(船越英二)、私服を肥やす事務長(潮万太郎)、グータラで次のポストを狙う部長医師連中と、魑魅魍魎がうごめく世界でした。日疋は規律を厳しくしてこれにあたり、不良分子の一掃に成功。院長が経営を日疋に託して亡くなると、次の院長に著名な医師を外部から招聘し、さらに製薬会社のオーナーの相良(山茶花究)の出資を仰ぎ、ついに病院の経営を軌道に乗せました。そのころ、ぎんは日疋に恋心を抱き、献身的に日疋をサポートしていましたが、日疋の心は啓子にありました。しかし、啓子は笹島医師と婚約。日疋は、笹島の身辺を調べ、モデルと愛人関係にあることを突き止めると、婚約は破談になります、そして、日疋は啓子にプロポーズしますが、保留されてしまいました。

病院からはリタイアしたものの、志摩家の財産を自由に使えない泰彦や、利益をもっと還元させたい相良たちは、日疋が邪魔になり、妨害行為に転じ始めます。日疋は、彼らのアジトを見つけると殴り込みをかけますが、逆に返り討ちに会い、潜入して内情を探っていたぎんに介抱されました。そして、いつも日疋を思い続けるぎんの心が伝わり、日疋はぎんとの結婚を決意。病院と、志摩家の財産保全の任務を辞すために志摩家を訪れます。その時、日疋はかつて結婚を申し込んで保留されていた啓子から承諾の返事をもらいますが、時は既に遅く、啓子はさっぱりした表情で新たな道に踏み出していくことを決意。病院を辞職した日疋とぎんは、事務所を片付けると二人で手をとって病院の門を出ていくのでした。



暖流 1957

増村保造監督の第三作目。左幸子が大活躍です。病院を舞台にしたドラマで、のちのテレビドラマのような雰囲気。ちょうど昼メロをみている感じでもありました。それぞれの誇張された演技で、はっきりと、いろいろな性格をエピソードで表していく感じです。とにかく、左幸子のお転婆ぶりが目立つのですが、一方の野添ひとみが意外に上品な役柄でした。ちょっと見違えた感じがしました。この二人の結婚がテーマで、あと若手女優は叶順子。看護婦の中で一番目立っています。

この小説って、読んだことも無いし、他の映画化作品を見た事も無いのですが、映画化が3回、テレビドラマが5回もあるんですね。やはり、昼ドラ枠でも放送されているようで、そういった向きのお話なんでしょう。1938年の小説ですが、21世紀になっても制作されているという、息の長い小説なのでした。映画の方は、高峰三枝子と水戸光子、野添ひとみ左幸子、岩下志麻と倍賞千恵子という組み合わせ。うむ、想像するだけですが、それぞれ雰囲気が違いそうです。

エピソードも、いろいろと順を追って展開していくので、連ドラ向きかもしれません。最初は、乗っ取り計画を打ち上げる部長連中ですが、いがいとヘタレでした。で、婚約までした笹島は、結婚前から2号がいて、それを当然と開き直るという、なかなか面白い性格。さらに、船越英二がバカ息子ということで、コメディ感を出しています。バカと言えば、左幸子が看護婦たちから、「あんたはバカよ」といわれて、「バカ?」と折り返す感じがとても可愛らしかった。なんか、天然の余裕という感じでした。

2020.3.8 HCMC自宅にてパソコン鑑賞

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プロフィール

torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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